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AMC(Additive Manufacturing Center)とは

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AMC は インクジェットを中心としたAM(*) によるものづくりがより多くの分野でメジャーな製造方法になることを目指し お客様と共に試行錯誤し、味見試験から量産まで伴走し、共創する組織です。

*AM(アディティブマニュファクチャリング)とは、インクジェット等の手法を用いて、 形成したい部分に選択的に物質を積層していく製造方法です。デジタル技術による無駄のない製造は、Industry 4.0あるいはSociety5.0時代に必須の技術で、SDGsにも貢献すると考えられています。

材料開発、製品開発・量産までの流れ


材料開発、製品開発・量産までの流れ
  • インク吐出評価
    IJ(インクジェット)ヘッドからうまくインクが吐出できるか確認します。
  • 描画評価
    IJ装置で基材に回路等のパターンが描画できるか確認します。
  • 試作サービス
    ご希望の回路やバイオセンサー等を共同でIJにて試作します。
  • 製造受託
    試作成果をもとに少量から製品の製造を受託します。

IJ技術開発で起こりがちな誤解とエレファンテックの支援

  • どんな液体でも扱える
    インクジェットに適しているインクの性質がある。他の工法が適している場合もあります。
    → 液体(インク)の特徴から、インクジェットに適しているかを判断する評価を実施します。また、他の工法と比較検証し、生産性・コスト等の観点で、より適切な工法選定を支援します。
  • どんなヘッドでも同じように描画できる
    各社のインクジェットヘッドには特徴があり、得意とするインクの特徴は各社異なります。
    → 各社インクジェットヘッドの特徴からお客様の扱いたいインクに適したヘッドを選定し、吐出評価・描画評価・システム構築を支援します。
  • インクジェットを使えば簡単に描画できる
    インクに応じた波形、電圧、描画条件の設定が必要になります。また、基材側の前後処理の調整も非常に重要であり、総合的に調整する必要があります。
    → 液体(インク)の特徴から、インクジェットに適しているかを判断する評価を実施する。また、他の工法と比較検証し、生産性・コスト等の観点で、より適切な工法選定を支援します。
  • インクジェット技術は容易に扱える(システム化が簡単である)
    インクジェットヘッドはインクに応じた様々な調整が必要であり、お客様の要望に応じて一つ一つ仕上げていく技術です。信頼性の観点では、多くの確認項目が必要になります。
    → 量産システムを構築する上では信頼性が必須です。ヘッドメーカーのみならず、材料メーカー、装置メーカー等の皆さんとタッグを組んでお客様の開発を支援します。
  • サンプルワークの結果が良好なので、量産化が直ぐに可能になる
    量産化まで道のりは様々な評価項目、コスト精査など作りこみに非常に時間がかかります。量産化の実績があるエレファンテックには様々な解決策を提案できます。
    → サンプルワークを進めながら、同時に量産化までの課題とストーリーを検討しながら評価を実施します。各種課題に対して、必要に応じて外部からの支援も含め、お客様にとって適切な解決策を提案します。
  • インクジェットシステムは安価に立ち上げられる
    産業用印刷システムは特殊なインクを用いることが前提になっており、また印刷精度も高い要求があるため、安定描画を継続するための仕組みとして、高精度なものが要求され高価になります。
    → システム構築にはヘッドメーカー、制御ボードメーカー、装置メーカー、サプライヤーとの様々な調整が必要であり、それぞれの要点を抑え効率的に進めないと費用も嵩んでしまため、エレファンテックは各企業の特徴を把握し、お客様にとってベストな提案を実施します。また試作サービス、受託サービスを活用いただくことにより、ビジネスプロトタイピング環境を提供します。
 
 

エレファンテックの社会的役割

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インクジェットモノづくりにおいても、技術と予算がある企業やプロジェクトが第1の谷を渡り、第2の死の谷の前でスタックしている場合があります。

エレファンテックは、ローンチカスタマーとなる「大企業」と、第2の死の谷の前にいる技術やプロジェクトをマッチングし、ローンチカスタマーのPoC予算を持ってStage4の量産に到れるようにマイルストーンを設定し、ビジネスとものづくり両方のプロトタイピングを同時に回す作業を推進する役割を担います。

例1:FPC 材料サプライヤー群の要素技術xヘッドメーカー・装置企業の技術xElephantechによる新規開発要素で量産ユーザーが受け入れ可能な、技術的に量産可能なスペックを探索し、コストマッチした上で量産採用に至るというシナリオ。P-Flexは製造ラインの販売に至るのが最終ゴールなので、Stage4の段階です。

例2:IMPC 多くのサプライヤー群 x 自動車Tier1等ローンチカスタマー x Elephantechによる新規開発要素or開発支援活動 によって、量産ユーザーが技術的優位性・目標コスト・耐久性達成を含めて量産が実現するようにPoCでガイドします。Stage3のプロジェクトが発表されています。

 
 

AMCがターゲットとする 4つのテーマ

AMCではあらゆる業種に置いてAMが活用されることを目指していますが、特に下記の分野を重点的に推進していきます。

エレクトロニクス
取り扱う材料の進化
インク
金属ナノインク、触媒インク、SRインク等絶縁材料、CNT等カーボン系インク、PEDOT等透明導電材料インク、LEC用等光るインク、太陽電池関連材料、半導体インク、プライマー等前処理剤、加飾印刷用インク等
基材
PET、PI、PC、電気特性の良い材料、生体適合材料、ガラス、ディスポーザル可能な材料、紙等
P-Flex® の応用技術
IMPC® (In-Mold Printed Circuit)関連技術の開発(樹脂筐体・配線・コネクタ一体成型等)
ヘルスケア
電気化学センサー
電気化学センサー
生体電極
生体電極
バイオセンサー等

トランスデューサー(電気化学センサー)、酵素、銀塩化銀電極、絶縁層等の各材料


バイオセンサーの酵素は特に高温にすると失活してしまうために、複数の酵素を同時に塗るのは乾燥と印刷時のコンタミの問題が既存工法(シルクスクリーン)にあり問題になっている。IJは生産性も含め理想的なソリューションのうちの一つ。

テキスタイル
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テキスタイルにおけるIJ活用は直近5-10年で非常に伸びた分野の一つで、特にヨーロッパでは環境負荷の少なさが評価され、すでにメジャーな染色方法になっている。この分野にもEPSONのプリントヘッドは多く使われており、何らかの機能インクを開発すれば、すぐに使えるユーザー候補は多い。



期待される機能
  • 染色
  • 風合い付与(硬さ、シャリ感、オチ感など)
  • 抗菌、防水、消臭等機能付与
オプティクス

屈折率を制御した透明材料を任意の場所に設置することで光学系の機能をもたせる分野である。特にGRINレンズはAMでしか作れない形状が役に立つシーンが多く期待される。

期待される機能
・自由な屈折率の設定(GRINレンズやオプトエレクトロニクス向け)
・高い透明度
・特定の周波数のカット

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